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もぐら通信 vol.5
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「はい、皆さん、今欲しい物は何ですか。」
Kさん 「うーん。いや・・・」
Yさん 「わからない。」
Sさん 「特に。」
Iさん 「ええっと・・・。」
とある企業さんで研修をした時の会話です。この時私は、研修の講師として、お邪魔していました。
欲しい物はなんですかと聞くと、皆さん、とっさに言葉が出ませんでした。
もちろん、なぜそのようなことを研修で答えなければならないのかという戸惑いもあったでしょうし、それ以前に、何の為にそんな質問をしているか分からないという気持ちだったのかも知れません。
私は、続けて、
「欲しい物、無いんですか。じゃ、お金があったら欲しい物は何ですか。」
と質問しました。すると、
Kさん 「家。」
Yさん 「絵が欲しいです。」
Sさん 「車。」
Iさん 「テレビが壊れちゃったので、新しいテレビ。」
「皆さん、いいですね。それではKさん、どんな家ですか?」
「いや、あまり・・・。これというのは。」
「どんな絵ですか?」
「とにかく絵です。絵だったら何でも。」
「では、Sさんはどんな車ですか。」
「普通車。」
「Iさんは、どんなテレビですか?」
「明るいテレビがいいです。」
という返事が返ってきました。少しずつ具体的になりながら、何度かこのようなやり取りを繰り返しました。
すると、Iさんは、ややはにかみながら、
「H社か、S社か、N社のテレビがいいです。」
と、どんどん自分の希望を付け加えて、答えてくれました。
この話題から、研修の本題に入っていったわけですが、本題の研修においても同じような状況でした。
やや引っ込み思案気味の方や、積極的な方が、いらっしゃっる中、研修は、無事終わりました。
その後、実際の業務の中で、一つ気づいたことがあります。
研修に引っ込み思案気味だったKさんは、実際の業務でも戸惑いを隠せないようでした。何をしたらいいのか、何が必要で、何が不要なのかが混乱しているようでした。
一方、どんどん自分の意見を述べていたIさんは、業務の中でも自分なりにイメージしたことを実践し、その結果を吸収し、どんどんスキルアップしていました。
Iさんの研修後の成長は、目覚ましいものがありました。
初めは、勢いのままに突進をされて、危なっかしいところもあり、ハラハラしましたが、2回、3回と数を重ねていくにつれ、前回失敗した事、そこで新しく学んだことを、すぐ次へ活用していくのです。
そうした積み重ねに磨きがかかり、どんどんIさんの能力は開花していくのでした。
人間が成長する為の要因とは何でしょうか?
もちろん、経験や知識量の影響もあるでしょう。しかし、いくら経験があっても、これだけめまぐるしく変化する環境の中で、過去の経験が、必ずしもそのまま活用出来るというわけでもありません。
またいくら知識が豊富といっても、それを使える状況にしておかなければ、何もならないと思います。相手の話しに、耳を傾けていかなければ、せっかくの能力も生かしきれないかもしれません。
では、何が要因なのでしょうか。
それは、素直さということではないでしょうか。
特に新しいことにチャレンジする場合、この素直さが、かなり重要になります。
とにかくまずやってみる。
始めは言われた通りそのままでもいいからやってみる。
格好悪くてもやってみる。
その原動力は素直さです。
そして、自ら、失敗と挑戦を繰り返すことで、その人なりの能力が、高まっていくのです。
誰に教えてもらったことでもなく、本に書いてあったことでもなく、自分で体得したもの。
それこそ本物となりうるのです。
今回のことでまた、様々なことを学ばせていただきました。
私は、いつまでも素直さを持ち続けられる人間でありたいと思っています。
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※レポート部分のみを抜粋して掲載しております
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