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もぐら通信 vol.19 2005.02.21
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〜 目の前に起こる出来事が最良の教材 〜
先日、講演の機会をいただき、東北のとある地方へ行って参りました。
新しい人々との出会いを期待して、この日を楽しみにしておりました。
しかし、講演会はこれまでにはない、過去最悪でした。
何が過去最悪かと申しますと、会場に来て頂いた方々、つまり、
聴衆の反応です。約1時間半の講演時間は、最後まで参加者の方々と
共通の意識というか、お互いに馴染まずに終了してしまったのです。
具体的に言いますと、興味を持ってもらうきっかけをつかめず、場が
和むこともなく、会場は静まりかえったままでした。
うぬぼれかも知れませんが、過去の経験から、大概、なるほどと思えた
場合には、大きくうなずいたり、メモを取る姿が見られます。また、
ちょっとしたジョークや事例で笑ってもらえたり、質問が出たりと、
講演者と聴衆の間で一体感が生まれ、盛り上がります。
今までの講演ではそのような光景が少なからず有りましたが、今回は
全くと言って良い程、その現象が見られなかったのです。そればかりか、
私が会場の雰囲気を盛り上げようと、その地域の話題などを織り交ぜて
も、空回りする一方で、会場からの視線は(なんで、あんたそんなに頑
張ってるの?)、(しょうがないから聞いているんだけどな)という言
葉が顔に書いてあるようでした。
この結果は、内容が役に立つものではなかったのかもしれません。
もしくは、理解し難いものだったのかもしれませんし、私の話し方が
まずかったのかもしれません。いずれにせよ、それは、私の講演内容に
ついての率直な結果です。これを、真摯に受け止めようと思いながらも、
心の中で、がっくりと肩を落として、会場を後にしました。
数日後、弊社の総務スタッフからこんな知らせを聞いてびっくりしま
した。なんと、あの講演に参加していた方から、問い合わせが十数件
入っていると言うのです。
実は、先日の講演会は、某会社の子会社仲間でつくられた会で、その例会
に呼んで頂いたのでした。当日の参加人数は68名で、うち3分の1は
社長クラスの方でした。冷ややかな反応だったと言いましたが、思い返
してみると、1人の方からだけ、質問をいただきました。
それは、次のようなものでした。
「もぐらさんがお話された方法では、1年から1年半待たない
といけませんが、そこまで待てませんね。もっと早く結果が出る方法は
有りませんか?」
私は、この質問に対し、次のように答えました。
「はい、よく他の講演でも同じような質問をいただくのですが、残念ながら
有りません。もちろん早く結果が出る方法が他にあれば、それを実践さ
れることが良いと思います。しかし、営業に、”やれ、やれ”と毎月言
い続けても、それだけでは1年後、1年半後の結果はどうでしょうか。
変わらないのでは有りませんか。それならば、有る程度時間は掛かって
も、会社として仕組みを作り、そこで構築されたお客様との関係から、
注文をもらえるような状況を作った方が宜しいのではないでしょうか。」
すると、続けて、唯一質問をしてくれたN社の社長さんが言いました。
「そうですが、もぐらさんが言う顧客関係を築いても、お客様の会社
の本社が東京などにあり、こちらでない場合は、大概が本社で一括購入
となり、せっかく築き上げた関係も無意味になる場合が有ります。」
「では、現状の売上が伸び悩んでいるのは、そうした外的要因だけで
すか。」
と反対に、私から質問すると、この社長さんは、
「いいえ、そればかりでは有りません。企業として努力が足りないと
いうことは分かっているんですがね。なかなか・・・。」
と言葉を濁しました。
このことは、会場の他の皆さんも感じていることと思い、私は最後に、
こう付け加えました。
「営業社員がやるべきことと、社長がやるべきことがあると思います。
お客様と関係を作っていくことは地道な作業であり、時間が掛かるかと
思いますが、”急がば回れ”で行ったり来たりしながら、続けるしか
ないのではありませんか。」
と。
そんなやり取りがあったことを、思い出しました。この時、人には
そう言いながら、自分自身はどうかと、ハッとしました。
たかだか1時間半の講演で結果をすぐに求めている自分がいなかったか
ということです。それと同時に、数日後には、お問い合わせをいただけた理由
は何だろうかと、考える自分がいました。
あの日の自分を振り返ると、1時間半という時間の中で、空回りだった
かもしれませんが、出来るだけ会場の皆さんに近づこうと努力し続けたこ
とは間違いありません。少しでも、参加している皆さんに興味を持って頂
けるよう、手を変え品を変え、身近な例え話を用いながら、決して途中で
手を抜いたり、諦めてさっさと終わらせよう等としなかったことは、確か
です。
結果として、言えることは、”諦めず最後まで努力し続ける”ということ
かもれません。これまた至極当然ではありますが、意外と忘れてしまうこと
なのではないでしょうか。
特に人と人との間で生きている以上、この人との関係が全ての土台になり
ます。それゆえ、やはり人間関係同様、顧客との関係は重要であり、これを
を築くには、不断の努力に勝るものは無いのかもしれません。
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※レポート部分のみを抜粋して掲載しております
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